いよいよ2月4日は香川丸亀ハーフマラソンですね!
年々参加者数も増えて、今ではどの都道府県からも参加者がいるようです。
丸亀~坂出のコースはアップダウンも少なく、国内外からオリンピック級の選手が記録を出そうと集います。
私自身も出場したことありますが、その経験も踏まえて解説していきたいと思います!
知らないと命にかかわります!
低ナトリウム血症というのをご存知でしょうか?
昔は、部活中に「水は飲むな!」というわけのわからない風潮が当たり前のようにありました。
今では脱水の危険性からそういう風潮は収まったものの、今度は水分の摂りすぎによる低ナトリウム血症というものが問題になっています。
低ナトリウム血症とは?
ナトリウムとは、すなわち塩分です。
体の中の水分量と塩分濃度のバランスが崩れ、塩分濃度が極端に下がり水分量が過剰になってしまうことを言います。
低ナトリウム血症になると、
①疲労感
②頭痛や吐き気
③食欲低下
④昏睡
⑤痙攣
腎臓病を患っている人、利尿薬を飲んでいる人、心不全などの病気を抱えている人にもみられます。
運動で発生する低ナトリウム血症は、失われた水分を取り戻そうと過剰に摂取してしまうことで起こります。
これによる死亡例も報告されています。
人間はある一定の濃度で水分と塩分がバランスよくなければなりません。
マラソン時の水分補給の仕方
ではどのようにして水分と塩分のバランスをコントロールすればいいのでしょうか?
スポーツ飲料の飲み方に注目したいと思います。
①アイソトニック飲料
あまり聞きなれない初めてマラソンに参加する方は聞きなれない言葉かもしれませんが、
いわゆる人間の体液と同じ濃度の飲料です。
商品名は出せませんが、かなり濃い目の飲料です。
メリットとしては、
⑴安静時では人間と同じ濃度なので吸収が速い
⑵糖質が多く含まれており、運動のエネルギー源になる
②ハイポトニック飲料
こちらもあまり聞きなれないかもしれませんが、
ナトリウムや糖質の濃度が低めで体液よりも低濃度の飲料のことです。
メリットとしては、
⑴運動による発汗で体液が薄くなっている時には吸収が速い
⑵糖質が少ないために、ダイエットに最適
つまり!
マラソンを走る前にアイソトニック飲料で糖質や塩分、水分を貯めておいて、
給水所や携帯用にハイポトニック飲料を摂取することによってそのエネルギーが枯渇しないようにすると低ナトリウム血症を未然に防ぐことができます。
マラソン大会の給水所は必ずハイポトニック飲料になっています。
エアコンでも最初は電気をガンガン使って部屋を暖めようとしますが、1度温まると電力を抑えながら温度を保つ
ようにしてくれますよね!
とはいっても急にマラソンに参加するのは体に大ダメージを与えてしまいます。
必ず数か月間から短い距離から練習を始めましょう!
水分も最初はきちんと吸収してくれる体ではありません。
水分補給も練習が必要です。
今年も1人でも多くのランナーが怪我無く完走できるように祈っています!