新生活での適応障害に注意!
就職、入学、一人暮らしなど新しい環境で生活をスタートさせる方も多いと思います。
5月から増えてくる適応障害
気分が乗らない、やる気が出ない、集中力に欠ける。ゴールデンウィークが明けたころからそういう症状に襲われる人が増えてきます。
これを五月病と言います。
人は環境の変化に適応するには約1ヶ月かかります。
ゴールデンウィークという連休を挟んだのち、不適応の症状としてうつに似た症状が現れることがあります。
医学的には、不眠、食欲不振、疲れやすい、会社や学校に行きたくないなどのうつ状態に近い症状が出ることが多く、病院では適応障害と診断されることが多いです。
過剰適応に注意!
過剰適応とは適応の行き過ぎた状態です。
本人が意識するしないに関わらず、その環境に適応しようとする過程で起こります。
例としては、
・周囲から頼られすぎる
・残業も苦ではない
・色々な仕事に協力を惜しまない
・過剰に仕事を引き受けてしまう
これらを繰り返しているうちに体調を崩し始めるというパターンです。
特に優秀な人に起こりやすいです。
自分の状況に気づけけなければ自分の限界を知ることができず、徐々にストレスを蓄積していきます。
過剰適応になっている人は、
・疲れている
・仕事をしない人を見ているとイライラする
などのネガティブ要素は見ない、感じないようにして自己を保ちます。
これを感情を言語化できないアレキシサイミアといいます。
感情を意識せずに閉じ込め、仕事をし続け、疲れがたまり破裂します。
なぜ過剰適応は起こるの?
適応には、心理的適応と社会的適応があり、この2つのバランスが保たれていると社会生活が非常に良好
ということになります。
例えば、社会的には適応しているが、心理的には幸福感や満足感が得られていない状況や、逆に社会的には適応していないのに心理的には悩みや不満を持っていない状況です。
社会的適応に過剰になり、心理的適応が不良な状態が多くを占めます。
対策
職場の異動などでその環境に過剰に適応しようとしてしまいがちですが、一呼吸おいて周囲を見渡してみてもいいのではないでしょうか?
自己主張をしてみたり、自分の感情に素直になることで心のバランスを適度に保ってあげることで疲れを貯めずにこの春を乗り切りましょう!